2008年03月06日

第36回目『釣り糸発祥の地』

鳴門・堂の浦は天蚕糸「釣り糸」発祥の地として知られている。この地の漁師が江戸初期に中国より輸入した、薬の荷造りひもを偶然水へ付けたところ透明になった。これは釣り糸利用できるとひらめき調べたところ「ガの幼虫」が出す糸と分かった。

繭から採種したテグスは太さが不揃いなので、天保銭などへ大小の穴を開け中を通し削り取ることで同じ太さに整えた。気泡が混入していれば強度不足になるので、切り取ってつなぎ椿油で磨き透明にする方法を開発した。

透明の糸は鳴門ダイの一本釣りに利用され素晴らしい成績を上げた。これだけならありふれた話だが、漁民は瀬戸内海一帯へテグス船を仕立て行商に回り、地域産業として大いに潤った。同時に一本釣りの技術も教えたので全国に知れ渡った。

大正年間までテグス船は営業を続けたがナイロンの発明により衰退していった。しかし、当時栄えた淡路、兵庫県には現在でもハリ、テグスなどのメーカーが多数存在している。

この頃が起源だと言われている徳島の磯釣りは、阿波釣法として全国一の座を現在も守り、人口比率では日本一の釣り好き県として有名だ。また、徳島発案の釣具として「竿、リール、ウキ、オモリ」の開発などに多大な貢献をしている。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。


posted by kozato at 18:20 | 日記


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