2007年10月05日

第17回目『タイのタイ』

 マダイほどあでやかな姿と味で日本人に好まれる魚はない。なかでも瀬戸内海の明石や鳴門など潮流が激しい場所で、獲れるマダイは最高の品質とされている。淡泊な白身ながら豊かな風味を醸しだしサシミ、焼き物、煮物、わん物など多彩に調理されている。
 尾頭付の魚を食べていると体内にたくさん骨がある。骨はそれぞれの魚体により、独特の形をしている。この骨の中で魚によく似た骨があり、特に有名なのがタイの骨だ。タイの体中にあることから「タイのタイ」と呼ばれている。

 よく見れば頭、胴体、尻尾へ別れ、目玉やヒレなどもありどことなく魚に見える。この骨は胸ヒレの付け根にあり、ヒレは対であるから1匹の魚に2個ある。昔からお守りにして持てば幸運が舞い込むと信じられている。タイは魚の王様なので、魚釣りのお守りにすると大漁が望めるかも知れない。

 最近はマダイの養殖が盛んで、魚市場では養殖物の占める割合が、マダイ全体の6〜7割にもなっている。価格は天然物に比べて6分の1程度で、安定して出荷されるので重宝されている。天然物は2〜3日サシミで食べられるが、養殖物は明くる日に身が柔らかくなるので煮付けや水炊きにされる。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。


posted by kozato at 10:46 | 日記


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