2008年02月01日

第31回目『自然のしっぺ返し』

人間は有史以後、食糧を確保するため農耕を始め、動物を家畜化し努力を重ね文明を育んできた。ところが、大量に飼育することで様々な弊害が出てきた。家畜化された動物が環境の悪化で毒を持ち、人間にしっぺ返しを企んでいるとしか思えない。

鳥インフルエンザは日本やアジア各地で猛威を振るい、養鶏場では多数のニワトリが死んだ。狂牛病に始まり鳥も安心して食べられなくなった。湖ではコイヘルペスが流行し、河川ではアユの冷水病が猛威を振るう。海ではマダイ、ハマチの養殖やフグや真珠貝にも病気が発生している。
これらはすべてゲージや網の中で大量飼育が行われている動物たちだ。大量飼育は少数が伝染性の病気に掛かると、瞬く間に種族全部へ感染する。そのため被害は甚大でほとんどが死に絶えることもある。

中世ヨーロッパでは城壁を築き、その中で大勢の人々が生活をした。するとペストやコレラが大発生して大部分の人々が死んだ記録がある。狭い場所で大勢の人が生活すると病気が蔓延してもくい止められない。人間の知恵や医学が発達することでこの弊害に気づいた。

動物の飼育は経費節減と作業の効率化を高めるため、今なお大量飼育が行われている。そろそろ飼育環境の改善を考える時期にきているのかもしれない。

徳島市内では木にぶら下がっているミノムシが減少している。市内でミノムシを探してもほとんど発見できない。また、スズメやカラスなども数が半減している。自然界まで病気が忍び寄ってきたのかもしれない。あるいは何かの前兆かと背筋が薄ら寒くなる。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。


posted by kozato at 10:31 | 日記


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