2007年11月02日

第21回目『出世魚』

 春は入学、進級、卒業、就職のシーズンで悲喜こもごもの人生模様を描きだす。竜宮城の魚にも稚魚から成魚へ成長するに従い、価値や呼び名まで変わる出世魚もある。その中で代表的なものはブリおじさん、スズキ君、ボラお姉さんなどだろう。

 ブリは九州北西海域で産卵し、稚魚は黒潮に乗り日本海側と太平洋側に別れて北上する。このとき流れ藻について漂流するので藻雑魚(モジャコ)と呼ぶ。ハマチ養殖はこれを捕獲し生けすで育てる。成長に伴いワカシ、イナダ、ハマチと呼び名が変わり60p以上でブリになる。旬は冬で正月料理の縁起物として珍重され刺身、焼き物にされる。 スズキは沿岸近くで暮らす魚で、稚魚は潮入川の下流域で育ちセイゴ、フッコ、スズキと名を変える。最長は1b以上になり河口部では最大魚の部類に属す。旬は夏で洗いが有名。

 ボラはオボコ、イナ、ボラ老大魚をドド呼ぶ。“ドドのつまり”という言葉はこれに由来する。卵はカラスミといわれ親より有名なので「トビがタカを生む」と同様の意味で使う。旬は冬だがカラスミは本州近海で獲れる卵は小さくて使えない。長崎以南で漁獲れる未成熟卵が必要なため長崎県で名産になった。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。


posted by kozato at 09:03 | 日記


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