2007年09月28日

第16回目『竜宮城のイカ』

 我輩は竜宮城に仕えるイカだがテレビやパソコン、携帯電話に広く応用されている液晶ディスプレーは、イカの身体が7色に変色することからヒントを経て考え出されたと聞く。
 自分では気が付かなかったが言われてみれば、エサを狙うときには周囲と同化し音もなく近づき襲いかかり、捕獲できると嬉しくなり虹のように輝く。天敵から身を隠すときには周囲の風景に溶け込み、隙を見てスミを吐き素早く逃走する。

 まるで忍者のごとく器用に体色を変化させるのを見て、人間が機械的に置き換え応用製作したものだろう。ブラウン管より格段に薄く鮮明で、置き場所を選ばないのが流行の原因だろう。
 人間社会では12月1日より地上デジタル放送が始まり、高画質のテレビが話題になっているようだ。液晶を発明した会社は商売繁盛で大儲けをしているらしいが、我輩へ一言の断りもなくけしからんことだ。

 竜宮城でも不況の波が押し寄せ「ヒラメ、タイ、ブリ」の大食漢は、エサの心配がない養殖場へ出稼ぎに出掛け、魚達の数は減る一方で淋しい限りだ。このままでは竜宮城も廃墟になってしまうかもしれない。乙姫様も頭の痛いことだろう。
 特許料の一部でもいただければ、海を浄化して竜宮城再建の経費もおぎなえ魚達も就職出来ると思うのだがいかがなものだろう。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。


posted by kozato at 09:34 | 日記

2007年09月21日

第15回目『サメとフカ』

 釣りのエサ取りはサシエを横取りするので邪魔な存在だ。ところが最近温暖化の影響かハリに掛かったグレやイサギを食ってしまう悪質なサメが出没して困っている。大口を開け鋭い歯で頭だけを残し切り取ったように奪う。
 折角苦労して釣った獲物をとんでもない奴だと怒ってみても、人間より大きな奴もいるのでどうすることも出来ない。足場の低い磯で横を泳がれると、ジョーズの映画を思い出し後退りしてしまう。沖にエサが少なくなったので磯に居着いたのだろうが、誤って海に墜ちれば命の保証はないだろう。
 腹が立つのでハリに掛かったフグを海に捨てると、人間の頭が入るほどの大口を開けて飲み込む。「ざまあみろ」と溜飲を下げていると、ガバーと水面へ出てきて吐き出す。二度目からはフグに見向きもしなくなる。賢い奴だ。昔はかまぼこの材料に利用されていたが、安価な北海産のすり身に押され需要は減少し、専門に捕る漁師も居なくなり数が増えたのだろう。
 「サメ」と「フカ」の違いは「浅目の海」でいる種類をサメといい。「深目の海」を泳ぐものをフカと呼ぶそうだ。深海フカの肝臓から取れる脂は、高級化粧品や医薬品に広く利用されている。また、フカヒレは中華料理に無くてはならない。この世に無用の長物はいないのだろう。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。

posted by kozato at 10:29 | 日記

2007年09月14日

第14回目『アユ』

 鮎釣りは史上最低の不漁で川にほとんど姿を見せない。一説によると初夏の低水温が災いし冷水病で大量に死滅した。その上、カラスによく似た海鵜が大群で水中へ潜り魚を食い荒らしている。釣り人は右往左往するが釣果は伸びず、早々に鮎釣りをあきらめた人も出ている。そのため天然鮎は入手難になり、市場では例年の3倍以上の高値取引が続いている。
 大昔より川をさかのぼる鮎の群れは、吉兆や豊凶作などの占い対象にされていた。そのため魚偏に占と書き、鮎と読むのだろう。世の中、不景気旋風は吹き荒れ倒産や破産が絶えない。バブルは弾けて幾久しいが、景気回復の兆しは見えない。ドロ沼に首まで浸かり身動きは取れない日々が続く。生活のゆとりがなくなるためか、人の心も荒み凶悪な犯罪や悲しいニュースが後を絶たない。来年こそは鮎の遡上(そじょう)が回復し景気も上向くことを願いたいものだ。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。

posted by kozato at 10:07 | 日記

2007年09月07日

第13回目『釣りと血液型』

 人間は顔や個性が違うように、血液型にも種類がある。日本人はA型40%、O型30%、B型20%、AB型10%の比率になるそうだ。
 血液型で釣りの最中にも取り組み方やひらめきに個性が出る。そこで小生が出会った釣り人から血液型で性格判断をしてみた。長所を伸ばし短所は改めると上達の早道につながるだろう。
 A型はセオリーを守り真剣に取り組むが、後一つ思い切りが足らない。真面目なのである程度の上達はするが発想力は乏しい。独創性に欠けるが良い師匠に恵まれると大成も夢でない。
 O型はチャランポランなところがあり喜怒哀楽も激しい。不漁続きだと落ち込みも激しいが、手のひらを返すように立ち直りも早い。見様見真似で釣り技を覚え上達も早く、自己中心的なのでおだてると力以上の活躍をする。
 B型は移り気であれこれ試すが、一貫性がなく長続きはしない。そのため尻切れトンボになり技の習得は遅れる。ところが要領良く他人の長所を取り入れ、そこそこの釣果残す。継続できると上手くなる人も多い。
 AB型は一般に考えられない独創的な発想で魚を釣るが、余りにセオリーを無視するため無駄も多い。たとえば、釣れないと仕掛けや釣り方をコロコロ替え、そのまま1日が終わってしまう。ごく一部の天才的な名人は出るが、多くは埋没してしまうようだ。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。

posted by kozato at 10:14 | 日記


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