2013年01月24日

チーム鬼掛関東発足会 遠征記

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鬼掛関東発足記念大会が伊豆須崎の磯で1月20日に行われた。本部から高岡副会長、近畿の隅、山田両役員と4人でお祝いに駆けつけた。ハヤブサ本社より中井さんを始め東京支店の4人も参加することになったが、営業所の面々は磯釣り初体験と言うではないか、悪天候にならないことを願うばかりだ。

 徳島を早朝6時に出発し明石大橋を渡り、赤松パーキングで小腹が空いたので名物のコロッケをおやつにパクつく。もちろん朝食は食べてきているが、待ち合わせまで時間があるので休憩も兼ねている。本社に9時頃に到着し山田さんの到着を待つ、定刻の10時に隅、山田さんが到着し滋賀の高岡さんを拾い伊豆まで出発だ。
 滋賀県へ入ると一面真っ白な雪景色で、徳島育ちの私には交通事故が心配だ。車中は釣の話しが花盛りで退屈はしないが、10時間近くも車に中にいるのは大変だ。もっとも運転するのは体重100kg近い山田さんなので、お願いしますと頭を下げる。
 いざ、沼津に向かって東へひた走るが、走っても走っても高速は続く。狭い四国ならとっくに高速は途切れている。今回の遠征は名古屋のういろう、富士の宮焼きそば、浜松のウナギ、メロンパン、富士山、伊豆の踊子と釣以外に食って見ることも楽しみにしている。新東名が開通したためか、日曜だというのに高速はガラガラで名古屋のういろうはパスすることにした。残念。
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 快晴なので富士山が見えるはずだと、車外を探すと遠くにうっすらと見えてきた。白く雪を被っているので近づくのが楽しみだ。ウナギと焼きそばも楽しみだ。富士宮で一服をし焼きそばを物色するが、ガラガラなので 焼きそばの焼きたてがない。ウナギも時間が経ってひからびているようだ。期待が大きかっただけにがっかりするが、富士山の雄大さには惚れ惚れする。すそ野まではっきり見えることは珍しい明日の大会も快晴だろう。ちなみに、山田さんの名前は富士と聞いたので富士山をバックに記念撮影。ハチリ。

 沼島に到着後オキアミを調達し伊豆を目指す、山は雪が残っていたので夜中に走ってくる大会参加者が安全運転で来てくれるよう心配する。峠を越え踊り子の歓迎を受け午後6時宿に須崎へ到着。家を出てから12時間、長かった。役員諸氏の歓迎を受け楽しみの夕食だがグレ、イサキ、キンメの刺身、ガシラの焼き物と魚づくしだ。一切れずつ美味しくいただいたが、肉が好物の私には物足らない。折角用意していただいた役員の皆様すみません。

 釣の話しをしていると時間が経つのは早い。明日は4時起きなので床に入るがなかなか寝付かれない。羊がT匹と数えていたら、羊がグレに替わり群れから大群になる。困ったものだ。目覚ましで飛び起き港へ急ぐ。役員、会員さんに挨拶後、参加者は役員も含め50人ほどで2隻の渡船に乗り出発をする。
 夜明けと供に磯を見回すと四国の足摺岬とよく似ている印象を受けた。選手4人と隅さん私と6人で同じ磯へ降りた。選手優先で私は右端の釣り座を選んだが、前日のマキエの後がある。知らない釣り場では前日のマキエの後を探せばまず間違いない。仕掛は初めての釣り場なのでハリス1.2号、オモリBのスルスル釣で始める。しばらくマキエをするがサシエが残るので、高場へ上がり朝食を食べ周囲を見回す。潮の色、潮取り、釣り場の雰囲気は申し分ない。必ずグレも食ってくるだろう。
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しばらくして先端の選手が竿を曲げた。慣れた手つきで30cmを越えるグレを取り込む、4人共なかなかの腕前で関西圏の釣り人と遜色ない見応えのある釣りが見学できる。
 グレが食ってくるのが確認できたので、私も竿を出す。マキエを効かしサシエを合わすと僅かにウキを押さえ込む。食いは渋いようだ。軽く合わせると快い引きが竿に伝わりグレが水面へ浮かぶ、思わず遠くまで来たかいあったと微笑む。次のアタリは強烈で沖へ向かい猛烈に走る。やっと止めるとコンコンと首を振るマダイかチヌかと迷うが、上がってきたのはサンノジ47cmでよく引くはずだ。
それからグレ30〜40cmを5枚、合計6匹を取り込んだが丸々と肥えよく引くグレで楽しく遊ばしてもらった。途中で仲間に携帯をしたが、ボチボチ食っているようだ。快晴でポカポカと波も少ない。この分なら選手にも楽しんでもらえるだろう。役員としては嬉しい限りだ。
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 納竿の2時に港へ着き選手の計量風景を見た。グレ3匹の重量で上位は2〜3kg代の選手が10人もいる。ほとんどの人が笑顔なのは大漁の証拠で、和気あいあいと成績発表は終了する。ハヤブサ社より商品の贈与があり笑顔が弾む。関東の役員さんご苦労さんです。役員さんは大会運営、参加者の募集、船頭さんとの交渉、天候、安全の心配と気苦労が絶えません。当然、自分の釣は犠牲になり終わるまで気も抜けません。益々チーム鬼掛関東発展のため力をお貸しいただけますようお願いいたします。ありがとうございました。
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 追伸、帰りは峠の雪も消え踊り子も微笑んでいるようだ。快調に走り高速に乗る前にウナギの夕食を取り一路ひた走る、静岡でメロンパンを買い夜食にパクつく。深夜に滋賀県着、高岡さんを送りビジネスホテルで一泊。早朝中井さんとハヤブサ社を表敬訪問し歯朶社長に結果報告の後に帰着。片道12時間の遠征だったが食って観て語って楽しかった。機会があったら伊豆のグレをもっともっと釣ってみたい。
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posted by kozato at 11:30 | 日記

2013年01月23日

女社長の釣り奮闘記

 チーム鬼掛の地区大会優勝者を集めて開催される、五島遠征が1月12.13日に行われた。この大会には3年前から歯朶社長も参加し、毎回グレ釣りを楽しんでいただいている。今回は生憎の悪天候で風裏への磯上がりとなったが、鬼掛の大会を強力にサポートしていただいている関係で、感謝の気持ちを込めて私がお世話を買って出ている。
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 女性ということで最初は扱いに苦慮したが、釣りに対する姿勢を目の当たりにし杞憂にすぎなかった。それでも磯釣りは危険がつきまとうので、波や風、雲の動きを見て危険が及ばないよう、細心の注意を払い楽しんでもらうことに努力をしている。驚くのは熱心さで、強風の悪天候でも終日立ったまま竿を振り続け、一切休憩を取らないのには閉口する。この情熱こそが会社経営にも活かされているのだろう。
 多忙なため年に数回しか釣行できない社長なので、余計なことは抜きにし、釣りの楽しさを堪能してもらいたいと願っている。グレの大物(40cm以上)を掛けると、魚の馬力に負け竿の角度がなくなりハリスが切れそうになる。トントンと前方へ引き込まれそうになるとハラハラし思わず救命具を掴み引き戻す。
 磯際のシモリにグレが突っ込むと「竿を立てろ、リールを巻け」と自分が釣りをしている以上に必死になりアドバイスする。取り込めたときの嬉しそうな顔は眺めていると正直肩の荷が下りたとほっとする。

 同行して負けず嫌いとお見受けしたので、地区大会優勝者のベテランと同行するときでも釣果に差が出るのは否めないが、見劣りしないだけの成績を残しているのは、釣運も持ちあわせているのだろう。
 これからもチーム鬼掛の名誉会長として、若い会員を見守り育てて供に楽しんでいただきたいと心より願っています。よりよい製品を開発し益々会社の業績を伸ばしていただきたいと願ってやみません。

posted by kozato at 17:51 | 日記

2008年10月15日

第48回目『ハリの疑問』

釣具の中で唯一魚に直接触れるハリは、道具として最初に考え出されたものだろう。それ以来数千年もの間ほとんど形状は変わらず、現在まで連綿と受け継がれている。それほど完成されたハリだが、最近では他の釣具に比べ、強靱なるが故に疎んじられているのではないだろうか。
磯釣りでは釣り人の増加で、魚の警戒心が強くなりおいそれと食ってこなくなった。そこで仕掛けや釣り方の工夫をするのだが、なぜかハリを忘れている人が多い。ハリスやウキは度々交換するのだが、ハリにはあまりに無頓着だ。状況に合わせて交換することで、思わぬ結果が得られることもある、魚に一番近いハリを忘れることなく、上手な使い分けをしてみよう。


ハリを選ぶのはハリスの太さと、魚の大きさを元にして決定する。ハリスより強度の落ちるハリを使ったのでは、折れたり曲がったりするので要注意だ。魚の大きさに対して小さなハリはハリ外れの原因にもなる。大きすぎるハリは魚の口へ掛かりにくい。ハリスとハリはバランスがとれてこそ両者の強度も生きてくる。そのためにも号数と強度の異なるハリを多数揃えて、状況に合わせて使い分けよう。
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ハリの関係する事故では「結び目がほどける。ハリが伸びる。ハリが折れる。ハリ外れ。」の順で腹が立つ。特に伸びたり折れるのは、製品に転換できるので二度と使うかと不満も増幅する。しかし、ハリスの強さと使うハリの強度は事前に調べていただろうか。
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ハリの強度は同じ軸の太さなら、号数の大きなハリや軸の長いハリほど、てこの原理が働き伸びやすくなる。しかし、軸の短いハリは飲み込まれる危険もあるので、適材適所で使うといいだろう。
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ハリの型は人それぞれの好みだが、磯釣りの基本形は外れにくい伊勢尼型が主流だ。懐の狭いハリはハリ外れを起こしやすい。広すぎるハリは伸びる危険がつきまとう。バランスの取れたハリを使うべきだろう。
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昔のハリは焼き入れが甘く鋼材も粗悪だったので、長く使うとハリ先が鈍り立ちが悪くなった。最近のハリはほとんど摩耗することもなくなったが、磯などへ引っ掛かるとハリ先が折れることもあるので、時々爪などへ立ててチェックしよう。少しでも異常を感じれば早め早めに交換しよう(私は気分一新するためにも定期的に交換している)。
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ハリが魚の下唇に掛かっているときは、魚が下向きにサシエを食っているのだろう。こんな場合はウキ下が深すぎる傾向なので、少し浅くし様子を見てみよう。口の真横にかんぬきに掛かるか、上唇に掛かっていればウキ下は適切で、やり取りの最中に歯でハリスを切られることも防げるだろう。
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魚の食いがよくないときは、一般にハリを小さくする傾向がある。しかし、小さなハリはハリ外れが起こりやすいので、対策として飲み込ますつもりで遅アワセをしてみよう。喉の奥に掛かると小さなハリでも外れにくくなる(釣り上げてハリを飲み込まれていれば、括り目の周辺を点検することを忘れないでほしい)。
小バリには利点もあるが欠点もあるので、小バリにする前に重量の軽いハリを使ってみよう。食い込みがよくなり、ハリ外れもなくなるので、小バリより効果も上がるだろう。このときにもハリスの強度に負けないだけの、ハリを使うことを忘れないでほしい(意識的にハリスの強度より弱いハリを使う場合は、竿で矯めすぎないよう注意しよう)。
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口の小さなハゲ類、アイなどは、狙ってもなかなかハリ掛かりしない。こんなときには大きなハリに小さなエサを付けると、ハリ掛かりしやすくなる(大バリの小エサとも言う)。ハヤブサではハゲバリも用意しているので流用してみよう。
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エサ取りの多いときには、ハリの色を茶焼きや黒に替えてみよう。目立たないのでサシエが長持ちすることもある。反対に少ないときには金や銀色にすると、サシエが目立つこともある。しかし、目立つので魚に見破られることも多く、海の色や天候(曇りや晴れ、ウキ下の深い場合)で様々な色のハリを使い分けてみよう。
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ハリの結び方は色々あるが、一種類を完璧にマスターすることだ。たとえば暗がりでも結べるように練習すれば、自信が持て失敗もなくなる。磯釣りで一般的に使われるのは外掛け本結びだ。
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大型尾長グレにハリを飲み込まれると、歯でハリスを切られることがよくある。これを防止するには早アワセをするのが最善だが、一日中神経を張り詰めウキを見詰めているのは疲れる。こんなときには尾長専用バリ(鬼掛 尾長ネムリ・夜尾長など)を使ってみよう。飲み込まれても唇にハリが掛かる設計なので、よい結果が出る場合も多い。
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ハリはどのようにして魚の口へ立つのだろうか。たとえばハリ先が魚と反対方向を向いていると、ハリは下唇に掛かることが多いはずだが。また、ハリスが邪魔してサシエを飲み込むのも難儀すると思われる。
しかし、魚がサシエを食うとき、水と一緒にサシエを吸い込むが、このときハリ先は180度回転してハリ先より魚の口へ入るのだ。そのためほとんどが魚の上唇へ掛かるということになる。ハリとはつくづく優れた釣具と感じる。
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チヌ、マダイ釣りには大きめのハリ、グレ釣りには小バリを使うことが最近の傾向だ。チヌ、マダイ釣りはハリを飲み込まれても、歯でハリスを切られることは少ない。そのため早アワセは必要ない。しかし、小さなハリを使っていると、口の中には小さな先の丸い歯がたくさんあるので、立ち込まず外れることも多い。また、大型魚ならペンチでつぶしたように、ハリがペチャンコになることもある。これでは困るので大き目のハリで確実に口へ掛けよう。
口太グレは小さな歯があるが口の中は柔らかい。ハリを飲み込まれても歯でハリスを切られることも少ない。そのため小バリを使い食わすことを優先させるのだ。
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大型のヒラマサが回遊してきたとしよう。手持ちのハリが細く伸びて役に立たない。こんなときには一本のハリスに二本のハリをくくってみよう。または、ハリスを15センチ前後取り両側へハリをくくり、真ん中をハリスへ結ぶ。魚に両方のハリが立つとハリが細くても取り込める確率は高くなるだろう。

posted by kozato at 09:46 | 日記

2008年05月30日

第47回目『魚の夫婦』

台風通過後に磯釣りに出掛けたが、荒れは収まらず沖磯へでられない。仕方なく船着き場で竿を出したが、しばらして仲間が「タマ、タマ」と声を枯らす。まさか釣れるとは思わず、タマの準備もまだだが急いで助っ人に走る。

濁った海面で大型魚は泳いでいるが、水面下へ潜るとまったく見えなくなる。ままよと目の前へ浮いた瞬間くい防波堤へ跳ね上げた。タマの中でバタバタとメジロが暴れている。
ところが仲間は竿を曲げ格闘の最中だる。何故・・・キツネにつままれた気分だが再度メジロをすくい手渡した。先にすく魚は当然私の獲物になったが、後の魚より一回りも大きく仲間は釈然としない様子だった。台風で避難してきた小魚を追って港へ入ってきたのだろう。

ハリに掛かり暴れる魚へ別の魚が寄り添うように泳いでくると、釣り人の間では「魚の夫婦」だろうと語られていた。よくよく観察していたら途中で苦しくなったのか、口からガバーと食ったエサを吐き出した。並走してきた魚は方向転換し吐き出されたエサを食べに走った。
そのとき釣り上げた魚は雄だったので、人間社会なら妻は夫の窮地を見捨てお金に走ったということになるが、魚には一夫一婦制度はない。多数が寄り集まり何十万単位で産卵し、海面を漂いながら稚魚に育ち湾内や磯場へ居着き成長する。そのため親子の絆や夫婦の愛情は希薄なのだろう。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。

posted by kozato at 10:26 | 日記

2008年05月23日

第46回目『鮎喰川の鮎』

鮎は稚魚の期間を海で暮らし、晩春の頃より河川へ登り成長する。晩秋に産卵し短い一生を終える一年魚だ。急流を必死に遡上する姿はけなげで、古来より登る時期や多少により豊凶作占いの指標にした。そのため魚偏に占いと書くのだろう。

全国に鮎の姿や匂い自慢の河川は数々あるが、鮎を喰う川(鮎喰川)の発想は他に類がない。下流域は水も途切れ川原の石だけが目立ち、鮎の登る川には見えない。が、現在も同河川の鮎は県下一美味と評判も高い。

普段は水の途切れた川だが、春、木の芽起こしの大雨に乗じ、天井川(川底が周辺より高い)を遡上して上流へ達し、良質の珪藻類を食って美味しく育つのだろう。この川は他にも摩訶不思議なことがある。夏から秋の台風シーズンに突然巨鮎が出現し釣り人を驚かすのだ。(普段は中型鮎以上に育たない)

これらは吉野川の大鮎が洪水で下流域へ下り、早期に濁りの澄む鮎喰川を一夜で10km近くも、遡り上流域へ達するからだ。中下流域にエサの珪藻は少ないため、道草もせず一気に登り切るのだろう。それにしても上流に良質の珪藻が、存在することを知っている鮎の嗅覚は素晴らしい。6月1日は鮎喰川の鮎解禁なので、自分の運勢でも占ってみるか。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。

posted by kozato at 14:41 | 日記

2008年05月16日

第45回目『ウォンテッド』

晩春から初夏に水クラゲの大群が沿岸へ押し寄せ、原発や火力発電所の海水取り入れ口に群がる。金網で防御しても目詰まりを起こし、操業をしばしば妨害する。釣り場でも見渡すかぎりクラゲがプカプカ浮かび、ウキを入れる空間もない。魚はクラゲの毒針を恐れるのか周囲に寄りつかない。困ったものだ。

ところが最近、越前クラゲが空前の大発生をした。黄海や東シナ海で大量に発生し、巨大化しながら日本海へ達するという。このクラゲは傘の直径1m、重量100kgにも達する世界最大級の巨大種だ。中華料理の食材にもなるが、歯ごたえも悪く利用価値は低い。

漁網に入れば余りの重さで、網は破られ目詰まりを起こす。さらに網中の魚を毒針で刺し商品価値を低下させる。そこで網にワイヤーを装着しクラゲを「トコロテン」状に切り刻み網外へ排出している。

昨年は瀬戸内海、太平洋、北海道西岸にまで出現した。その結果、全国の沿岸へ卵がまき散らされた恐れもある。温暖化で卵が定着すれば大発生は避けられないそうだ。

漁業被害はこれだけにとどまらない。魚の稚魚とクラゲが食べるプランクトンが競合した場合、その魚種は激減するだろうと警告している。これらを憂慮した水産庁はポスターに稚クラゲの写真を載せ、見掛けたら連絡するよう協力を依頼し、越前クラゲを指名手配し警鐘を鳴らした。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。

posted by kozato at 10:27 | 日記

2008年05月09日

第44回目『漫才魚』

お笑い吉本新喜劇の運営する「おもしろ水族館」が横浜中華街に出来た。ここに「漫才魚」を生かしたまま持ち込めば、賞金百万円を進呈するというものだ。しかし、1人の該当者も出なかったため、改めて期限を設定し賞金も二百万円に値上げしたが、結局は3月末に期限切れで終了する可能性が高い。(2006年3月31日で終了してます)

この魚はスズキ目シマガツオ科に属し全長45センチ前後で、全身硬い鱗に覆われ食用には適さない。深海魚のため滅多に釣れない「幻の魚」だ。生息地は相模湾や日本海の新潟沖などに限られ、体型は扁平で一見マナガツオに似ているが、深海魚のため生態はなぞに満ち詳しいことは分かっていない。

船釣りで時たま釣れることがあるそうだが、食べて不味いのですぐに捨てられてしまう。また、水圧の変化に対応できず、生かしたまま持ち帰るのは至難の業でほとんど不可能だろう。私も北陸へ釣行したときにもしやと狙ってみたが、宝くじなみ確率なので不発に終わった。

吉本興業は幻の魚なので、それを知っていて水族館の宣伝に使ったのかも知れない。さすがは抜け目のない「大阪商人」と思ったが、真意は水族館で子供達を対象におもしろい魚や珍しい魚を飼育し、興味を呼び起こすためだったのだろう。大人だけでなく子供達もダーゲットにした商売は恐るべきだ。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。

posted by kozato at 14:14 | 日記

2008年05月02日

第43回目『釣り上達の秘訣』

先日、この欄を読んでいると挨拶をいただき、釣りの話をしていくうちに優しい心へ共感できたのですが、仕事中だったので詳しく説明できませんでした。紙面を借り上達に必要な事柄を解説してみます。

魚釣りは心を無にして魚と相対します。それが没頭できる最大の理由ですが、雑念が多すぎると魚の気持ちを理解できません。釣りは体力や時間に合わせて、フィールドを設定したり楽しむことができます。そこで魚と対話し行動を推理するゲームなのです。

マキエは狙うポイントへ届くように撒いた後、仕掛けを送り込みます。食ってこなければ、それなりの理由があるはずです。「仕掛けの流し方に違和感がある」、「ポイントへ仕掛けが届いていない」、「エサ取りでサシエが残らない」などですが、アタリがなければ一つずつ修正していきます。
それで駄目なら地合いが悪く食欲もないのかも知れません。潮替わりで食い気が出るまで待つか、釣り座変更の決断を迫られます。こうして考えていくと狙うポイントが間違っていれば処置なしです。

これらを様々なポイントで試し反復練習をすれば上達します。頭だけで推理を押し進めていけば、迷路へ迷い込み混乱し出口が見つからなくなります。そんなときには景色を楽しむなど、方向転換すれば気も晴れるでしょう。大漁祈願。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。

posted by kozato at 13:08 | 日記

2008年04月18日

第42回目『未来への希望』

西暦二千年、地球は火の玉に襲われ人々は死に絶えると、まことしやかに語られていた。それまで長生きできれば十分と考えていたが、結局は少々のコンピューター誤作動が起こっただけで何事もなく過ぎた。しかし、異常気象や環境汚染により真綿で首を絞めるよう、ジワジワ生き物の命はむしばまれていく。

徳島は「瀬戸内海、紀伊水道、太平洋」と日本有数の好漁場に囲まれている。それなのに「チリメン、マイワシ、アジ、サバ」など魚類全般に激減している。東京ではマイワシが一匹千円の値を付けた驚くべきニュースも流れている。過去には畑の肥料にするほどの漁獲量もあったが、現在は百分の一程度に落ち込んでいる。魚は増減を繰り返しているので一概に心配することはないのだが、長すぎる不漁は不気味だ。

また、最高級品の本マグロが一匹二千万円以上で取引されているという。刺身や寿司にすれば一切れ幾らになるのか想像も出来ない。貧富の差は広がるばかりで、庶民感覚では働く意欲も萎えてくる。そのためよからぬ犯罪が多発するのだろうか。

「人間は未来に希望があるから必死に働く」結果として環境破壊を引き起こし、他の生物を絶滅へ追いやっている。やがては自分に降りかかり強烈なしっぺ返しを受けるだろう。狭い日本、何時かは人口減も訪れて当たり前。一番を目指すだけでなく「心の豊富さ」で補う時代になったのかも知れない。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。

posted by kozato at 08:52 | 日記

2008年04月11日

第41回目『秘密兵器』

魚にエサを与えるたびに音波を聞かせると、反射条件で音を鳴らすだけで魚が集まってくるようになる。これを湾内などで管理し食事の時間に音波で呼び集め、大きく育てば捕獲することで海洋牧場は成立する。

魚も色々な音に反応するようで、最上の効果音は食事音だそうだ。しかし、大型魚の食事音には小型魚はおののき脅え一目散に逃げ出すだろう。また、それを補食するため大型魚が乱入してくるかも知れない。

この装置を利用した釣具があるメーカーから、過去に売り出されたことがある。仕組みは水中へ吊し電池で音波を発生させるのだ。これは秘密兵器で大漁間違いなしとなけなしの小遣いを叩き買って使った記憶がある。

早速、竹竿に吊し海中へ漬けたが、待てど暮らせど魚は集まってこなかった。よくよく考えてみれば磯釣りは撒きエサで魚を呼び集めるので、本物のエサには効果音も色あせるのだろう。

最近、点滅する発光ダイオード(LED)で魚を呼び集める実験が行われている。闇夜に集魚灯で海面を照らし、サンマやイカなどを集め網で一網打尽に捕獲する方法だ。魚の種類により反応する光も異なるらしいが、昼間は太陽の光が強烈すぎて使えないだろう。

釣りは単純な遊びなので科学の入り込む余地が少なく、それが楽しく心ときめくのかも知れない。

※本コラムは小里哲也氏が氏の徳島新聞かわら版に2003年5月〜2007年2月に寄稿したものを順不同にて掲載させていただいたものです。

posted by kozato at 09:20 | 日記


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